あかねこマガジン

適当に作ったブログ。攻略とかメモとかを書いていく。たまに実用的な内容もある。

私的なキーボードの選び方。(前編)

みなさん、キーボード、何使ってます?

何言ってんだとか思われそうですが、みなさんが何気なく使っているキーボード、実は色々な種類があるんです。
え?安物キーボードでいいって?ばっかお前...俺が憑いてるだろ?俺と一緒に、キーボード沼。(無理やりBEMANI並感)

一時限目:キーボードの種類ってどんなの?

前述の通り、キーボードにはたっくさんの種類があります。この時限では、キーボードにはどのような種類が
あるのか、そしてメリット・デメリットはどういうものなのか、という所を 直接! 解説していきます。

キースイッチの種類

キーボードを構成する一番重要な部分がキースイッチです。これだけで打鍵感・打鍵音など色々な所の大半が決まります。

メンブレン

メンブレンは、基盤の上にメンブレンという薄い回路の膜を敷いて、その回路と基盤が接触することで
文字を出力するか否かを決めるスイッチです。ちなみにキーキャップを外すと見えるのがラバードームです。

メンブレンのメリット
  • 価格が安い

メンブレンキーボードの相場は大体1000円台で、中には1000円を切る物もあります。
というか大抵のデスクトップPCに付属しているのがこれなので、実質無料です。(言い過ぎ)

  • そこそこ静音

静音モデルなんてのも某E社から出てますが、標準でもそこそこ静かです。静寂の空間で
使いでもしない限りは周りに迷惑をかけることはないでしょう。何より、
一番普及してるから音に慣れてるってのもあります。

メンブレンのデメリット
  • 耐久性があまりない

耐久性は必要十分なものの、やっぱり後述するスイッチの方式よりは
壊れやすい傾向にあると感じています。1000万回叩けたら十分なんですが、
一日に何回もキーボードを使うような用途だとすぐ寿命が尽きるかも。
まあ価格相応と言われたら終了なんですが...

  • 他のキーボードより耐水性とかは少ない(?)

他のキーボードだと受け皿みたいな感じで水くらいなら大丈夫!
というものだったり、色々あるんですが、メンブレンスイッチなので
先の回路膜がむき出しになってることが多く、某人のように、
ゴミがたくさん出る、とかデスクでご飯を食べつつYoutubeを見る!
といった用途には向かないかもしれません。まあ他のキーボードの
耐水とかもプラシーボ効果で耐えられるように見えるだけかも
しれないのですが...

  • 打鍵感は...イマイチと言わざるを得ない。

某人はメンブレンの打鍵感をブニュンブニュンと表していましたが、
そこまではいかなくとも、まあ打鍵感を重視する人にはあまり
合わないと思います。多分。

  • 底まで打たないと行けない

メンブレンは物理的に遠い位置にスイッチの接点があるので、
反応は悪いです。なのでゲーミングを名乗る16.8M-Colorで光る
キーボードにはあまり採用されていないというわけなんですね。

パンタグラフ

パンタグラフキーボードは電車の上にあるバネっぽいやつ。あんな
構造をしたパンタグラフというものでキートップを支えているもので、
基本的な構造はそこまで変わりません。ただただ薄型なだけ。
ノートパソコン(ラップトップ)とかに内蔵されてるやつ。

パンタグラフのメリット
  • とにかく薄い!

大抵のデスクトップ向けキーボードはキーストロークという、
どこまでキーを押し込めるかの深さが4mmくらいなのですが、
このパンタグラフ方式ではキーストロークが1.5mm程度しか
ありません。というかそれより短いのもあります。これは
デメリットでもあるのですが、それはまた後ほど。

  • コンパクト

パンタグラフキーボードは他のキーボードより薄く、
コンパクトで折り畳めるやつもあります。携帯性は抜群。

  • 打鍵感がそこそこいい

打鍵感はパチパチしてて気持ちいいです。まあこれは
キーボードにもよるので、特にノートPCだと
こういう所の当たり外れは大きかったりします。

パンタグラフのデメリット

"とにかく薄い"というメリットの裏のMENDESね。
薄いということはすぐにスイッチが押されるってことなので、
慣れるまではノートパソコンを使っていた人でない限りは
時間がかかり、ミスタイプもしやすいでしょう。
キーストロークが浅すぎるキーボードは特に。

パンタグラフはその構造上、キートップという実際に押す
所を支える部分のパンタグラフが直にくっついています。
なので他のキーボードのように、キートップを取り外して
掃除をする。ということは不可能です。そんなことをしたら
外そうとしたところのキーは使えなくなります。ご臨終。
そもそもゴミが入りにくいのであまりデメリットには
感じませんけどネ...

カニカル

カニカルキーボードは一つ一つのキーが独立していて、
色々なスイッチがあります。ちなみにこれを"軸"と言います。

カニカルのメリット
  • キースイッチの種類がたくさんある。

カニカルキーボードの軸の大半はCherry MX社が製造
していて、実際に使用されているのもそれなんですが、
現在では特許が切れていて、Logicoolとか様々な会社が
そのCherry MX軸のコピー品とか派生品が多く出ています。
なのでたくさんあるんです。70種類以上あります。
今回はその中から主流の3つの軸を紹介します。
1. 青軸(他社で言うクリッキー系軸)
トップバッターは青軸。カチャカチャしてます。
静音性なんてものはありません。というかどれだけゆっくり
押しても押し込む途中のところでカチッといいます。
なので打鍵感を重視する人、静音性が必要ない所で
使いたい人はこれを使うといいかも。
2. 赤軸(他社で言うサイレント系・リニア系)
この軸は青軸とは正反対に、静音性が比較的高めです。
まあもっと静音性が高いものもあるので打鍵感もそこそこ
欲しいけど静音性もあったほうがいいという人は
この軸を使うといいかも。カタカタ・スコスコって感じ。
ちなみに青軸とかにある引っ掛かりはないです。
3. 茶軸(他社で言うタクタイル系)
この軸は先の青軸と赤軸の中間の軸です。
中間と言っても、赤軸に近いモノとか青軸に近いモノとか、
色々あるので初心者は戸惑うかもしれません。
共通しているのは引っかかりがあること。
途中までは滑らかだけど、中間に少し引っかかりがあって、
それを抜けるとストンと落ちる。打鍵感は良き。

  • 耐久性が高い

むちゃ耐久性が高くて、8000万回から1億回耐えられるものが
多いです。恐らく一二を争うほど耐久性が高いです。

カニカルのデメリット
  • 価格が高い

カニカルは一個一個別々に軸が搭載されているので、
他のキーボードの10倍以上高い値段をします。
まあ他のキーボードを10台買うよりはお得ですね。

  • 静音性を重視する人には向かない

赤軸でも結構うるさいのであまりスタバとかでドヤる
とかの用途だと迷惑がられるかもしれません。
まあ中にはFILCOのMajestouchに搭載されている
静音赤軸のような、後ほど紹介する静電容量無接点方式
匹敵するほどの静音性を持つ軸もあるんですが、ああいう
静音系の軸は種類が少ないし国内だと入手性はそこまで
高くないので、注意が必要です。まあ静音リングを
挟んだり、ルブっていう潤滑剤を塗る作業を行ったり
すると結構静音性が高くなるんですが、その手間は
計り知れないのでおすすめはしません。

静電容量無接点方式

静電容量無接点方式は、キーボードの頂点とも言われるほど
ヤヴァイスイッチの方式です。終着点。打鍵感も打鍵音も
気持ちいいのでASMRとかによく使われてたりします。
また、物理的な接点がないので壊れにくいです。

静電容量無接点方式のメリット
  • 打鍵感が( ・∀・)イイ!!

打鍵感を重視する人には最適。スコスコ、コトコトと
打てるので、この方式を使うためだけに金を払うなんて
ケースもあったりなかったり。沼です。

  • 静音性が高いモデルはとにかく静か。

HHKBで言うType-S、REALFORCEで言う静音モデルは
静音性が高く、特にキートップのグラつきによって発生する
カチャカチャという音が軽減されています。

  • 耐久性が高い。10年物もあるくらい。

先の説明の通り、耐久性が高いです。仕様上は5000万回以上
との表記がありますが、実際にはそれ以上持つと思われます。
というか単に5000万回がメーカーの保証する上限なだけかと。
あとこの方式を採用しているキーボードは基本的に昇華印刷
といって、物理的な擦れでは消えにくい印刷方式を使っているので
他のキーボードみたいに使っているうちに印字が消えたなんて
事もあまりありません。

静電容量無接点方式のデメリット
  • 価格が高い!高すぎる!

実は静電容量無接点方式のスイッチって、
静電を感知する機構が入っててかつラバードームも
そこそこ良いものを使ってるみたいな所以外は
メンブレンとそこまで構造が変わらないんですが、
価格はメカニカルキーボードの三倍近くします。
そこが超えられない壁です。
まあCherry MXみたいに特許が切れてるとか
そんなことはないのでそこそこ希少性が高い
ってのも理由の一つかもしれません。

  • 種類がとにかく少ない

静電容量無接点方式を採用したキーボードは、
前述した通り少ないです。国内で販売されているものとしては、
・HHKB
REALFORCE
・Niz
くらい。厳密にはNizは中国だからアレなんですが、実は
レオポルドというキーボードもあるんですが、そっちは
国内だとPayPayモールとか一部でしか入手できないです。
それぞれの比較は別の機会にするとして、ワイが今使ってるのは
REALFORCEのR3、テンキーレス、静音モデル。

  • 人を選ぶこともある

価格のデメリットの説明の中でドサクサ紛れに構造が
メンブレンに似ているとかなんとかとか言ってましたが、
そのせいでそこそこ人を選びます。特に静音モデルは。
静音モデルだとラバードームのベコッという感触が
目立って気に入らない人もいるようで。個人的には
そこまで気にならないというか静音モデルの方が
気に入ってるくらいです。

終わりに

前編はこれで終わり...というか、ここまでだけで4400文字以上もあります。
なので次回はキーボードの配列を解説していきたいと思います。
実はパンタグラフのキーボードだと変則的な配列をしているのですが、
まあそこら辺も次回紹介していこうと思います。それでは。